10月31日午前1時45分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、最大震度3を観測した。気象庁が同日1時49分に発表した震源・震度情報によると、規模はマグニチュード(M)4.1、深さは約10キロ。この地震による津波の心配はないとしている。時刻はすべて日本時間だ。

未明の揺れについて調べる際は、発生時刻と発表時刻をそろえて見ると、初期の速報と後から公表された概要をつなげられる。今回の公表資料には緊急地震速報の複数の推定値も残っているが、記事の中心となる観測結果は1時45分の地震に対する最大震度3と、1時49分発表のM4.1だ。

10月31日1時45分45.2秒検知、49.6秒第1報M3.6。1時49分発表の震源震度情報はM4.1、最大震度3、津波の心配なし。
気象庁が示した検知・緊急地震速報第1報・震源震度情報の時系列。M3.6とM4.1は公表段階が異なり、いずれも該当資料の速報値。 図を拡大する ↗

どこが揺れたかを観測値で見る

震度3を観測したのは熊本市西区、熊本市南区、宇土市、宇城市。熊本県内でも中央区・東区・北区などは震度2とされ、同じ市域や県内で揺れの記録は一様ではない。気象庁の地点一覧には、西区春日、南区城南町、宇土市浦田町、宇城市松橋町などの記録が載っている。

震源は北緯32.7度、東経130.7度付近と推定される。ただし、震源の位置と深さを示すこの発表は、原因となった断層や被害状況を確定する資料ではない。「津波の心配なし」もこの地震についての評価であり、建物の安全や今後の地震発生まで保証する意味には広げられない。

緊急地震速報と地震の概要は更新段階が違う

気象庁の緊急地震速報の履歴では、地震波の検知は1時45分45.2秒、第1報は同49.6秒で、検知から4.4秒後だった。この段階のMは3.6、予測された最大震度は3程度以上。その後の推定値を経て、ページ上部の「発生した地震の概要(速報値)」にはM4.1・最大震度3が記載されている。

初期のM3.6と概要のM4.1は、異なる段階で示された値として読む必要がある。小さな数値だけを切り出して別の地震のように並べたり、概要の速報値を変更されない確定値として扱ったりはできない。どの時刻の、どの種類の情報かを一緒に残すことで今回の経過が伝わる。

同じ地震の情報へ戻るには

今回の詳しい記録は、下の気象庁「地震情報」で10月31日1時45分の熊本県熊本地方を選び、「説明」を開くと確認できる。最新画面は後に発生した別の地震へ進むため、過去の揺れを調べるときは発生日時を選び直す。緊急地震速報の初期値を調べる場合は、別リンクの発表履歴に進む。

現時点で今回の資料から言えるのは、1時45分の地震で4市区が震度3を観測し、気象庁が津波の心配はないと評価したことだ。今後の確認点は、同じ地震の訂正情報や自治体などが公表する被害の追加情報となる。別時刻の地震や過去の大地震の被害を今回の事実に重ねず、観測と評価の対象を保つことが必要だ。

資料・出典

10月31日1時45分の地震を対象とした気象庁の公表資料。緊急地震速報と1時49分の震源・震度情報を区別した。

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