「お名前.com デスクトップクラウド」に接続した端末について、GMOインターネットは10月27日、バックアップ後のネットワーク切断とPCの電源断を要請した。攻撃者とみられる者が同日正午の攻撃を予告したことへの対応だ。正午を過ぎたこと自体は安全確認を意味しない。接続した端末の保護と、別の安全な端末からのアカウント保護を分けて進める必要がある。

同サービスは不正アクセスを受け、21日早朝から全プランを停止している。27日の第8・9報は、クラウド側の停止に加えて利用者の手元の機器にも対応を求める内容となった。第6報では対象をサービスに接続したPC・スマートフォン等と示しており、お名前.comでドメインを持つすべての人への一律の電源断要請ではない。

接続に使った端末はバックアップ・ネットワーク切断・PC電源断。別の安全な端末では公式サイトから全セッション切断・パスワード変更・多要素認証。
GMOの第6・8・9報に基づく対応の整理。接続端末の隔離と別端末でのアカウント保護は別の措置。安全確認や再接続許可を表す図ではない。 図を拡大する ↗

電源断の要請と、まだ分からないこと

第8報の10時56分訂正では、正午前にバックアップを取ったうえでネットワークを切断し、電源を落とし、PCにつながるコードを抜くよう求めた。第9報もこの要請を掲載している。第6報には接続した端末のフルスキャンと、必要な写真・文書などをネットワークから切り離した状態で外部ストレージへ保存する依頼がある。電源を再び入れる時期について、この発表は安全を保証していない。

第9報は、27日11時59分時点で解析を終えた端末からはマルウェアを確認していないと説明している。ただし調査は続いており、すべての利用者の端末の安全を確認したものではない。この結果を未調査の機器にまで広げることも、攻撃予告を実際の感染確認と同じに扱うこともできない。侵入経路や影響の全体像は、現時点の発表だけでは確定できない。

別の安全な端末から守るアカウント

アカウントの保護は、接続に使った機器とは別の安全な端末から、取引先などの公式サイトを開いて行う。第6報は、全端末・全セッションのログアウト、FX・証券・メール・Googleなどのパスワード変更、多要素認証の有効化を求めている。メールやSMSのリンクを入口にせず、取引先のマイページや窓口から既存セッションも切断する点が重要だ。

心当たりのない連携アプリ、メール転送設定、拡張機能、登録端末も点検対象となる。GMOは点検が済むまでブラウザの同期をオンにしないよう求めた。また、同社がパスワードや認証コードを尋ねることはないとして、被害金の回復をうたって費用を求める連絡に応じないよう注意を促している。

続報で判断すべき再接続の条件

続報はGMOインターネットのニュースとサービス利用者への個別メールで案内される。問い合わせは下記公式フォーム、または03-5456-2560で、土日・祝日を含め24時間受け付ける。メールで案内を受けても、認証情報を入力する際は公式サイトを自分で開くという第6報の手順を守りたい。

今回の要請は、サービス停止だけでは利用者側の対応が終わらないことを示している。接続した端末を切り離す措置と、別端末から口座やメールへのアクセスを守る措置は役割が違う。今後の判断材料は、時計が正午を回ったかどうかではなく、公式続報で調査範囲・再接続条件・サービス再開の扱いがどう示されるかである。

資料・出典

2026年10月27日にGMOの第3・6・8・9報を照合。攻撃予告、調査で確認された範囲、利用者への要請を区別した。

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